2023年5月10日にカプコンさんの方で『2023年3月期』の連結業績決算が発表されました。

「モンハンライズサンブレイク」はもちろん「バイオハザードRE4」は2日で300万本の売り上げなど大ヒットセールもあり、過去最高の売上高、全ての利益項目で6期連続の最高益、10期連続の営業増益、過去最多のコンシューマ販売本数も記録されています。

今回はこのあたりの情報や2022~2023と2024年(カプコンさん予想値)の業績比較表などと合わせて紹介致します。

2023年3月決算発表&過去最高益

  • 決算概要
  • ターゲット
  • 低単価販売
  • 貢献度

カプコン:2023年3月決算発表&過去最高益10期連続の営業増益

株式会社カプコンの2023年3月期連結業績(2022年4月1日~2023年3月31日)は、売上高は1,259億30百万円(前年同期比14.4%増)、営業利益は508億12百万円(前期比18.4%増)、経常利益は513億69百万円(前期比15.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は367億37百万円(前期比12.9%増)となりました。

当連結会計年度は、中核事業であるデジタルコンテンツ事業において、主力シリーズの大型新作である『バイオハザード RE:4』および『モンスターハンターライズ:サンブレイク』の投入や、デジタル販売を通じたリピートタイトルの積極的な販売推進により、年間販売本数が4,170万本と前年同期を上回り、業績をけん引しました。さらに、これらの主力コンテンツと映像やライセンス商品、eスポーツとの連携強化を図るとともに、アミューズメント施設事業における効率的な店舗運営や新業態店舗の推進、アミューズメント機器事業でのIP活用による販売拡大などが、収益の向上に貢献しました。この結果、売上高は過去最高、営業利益以下すべての利益項目で6期連続の最高益を達成するとともに、10期連続の営業増益となりました。

なお、2024年3月期の連結業績予想につきましては、売上高1,400億円、営業利益560億円と、11期連続の営業増益ならびに全ての利益項目で7期連続の最高益を見込みます。

カプコン:2023年3月決算発表&過去最高益:10期連続の営業増益

情報引用元: 「CAPCOM IR」様

引用分にもありますようにカプコンさんの2023年3月期連結業績(2022年4月1日~2023年3月31日集計)は過去最高益となっています。

カプコンさんの株価も「5220円」(2023-05-11)と高水準となっています。カプコンさんの株価は2021年3月31日に株式分割されています。

タイトル 売上本数 発売日
アイスボーン 1000万本 2019.9.6
サンブレイク 500万本 2022.6.30
バイオRE4 400万本 2023.3.20

2023年1月公表のアイスボーンとサンブレイクの売り上げ本数と発売2日後のバイオハザードRE4の売り上げ本数は上記のようになります。

サンブレイクは大型拡張パックという位置付けでありながら発売半年で「500万本」達成! そして、同じく大型拡張パックのアイスボーンも「1000万本」の売り上げを記録されています。

バイオRE4バイバイソー そして、今年「3月20日」発売の「バイオハザードRE4」も発売2日で「300万本」達成と高い人気を誇っています。「バイオハザードRE4」はリメイク作品になりますが、改良点も多く非常に完成度の高い作品でした。バイオ初心者の方だと少しだけ難易度が高めかもですが、やり込み要素も多い一押し作品になります(୨୧ ❛ᴗ❛)✧レオン眺めるだけでも楽しい~♪

バイオRE4は今後「エイダ」編の追加やマーセの追加キャラ(エイダ/ウェスカー)といったアップデートも実施される可能性が高そうです。

カプコン:2023年3月決算発表&過去最高益1億2千万より78億のターゲット

カプコン:2023年3月決算発表&過去最高益:1億2千万より78億のターゲット

モンハンシリーズの中でも脅威的なセールとなったのが「モンハンワールド」ですが、直近データでは、総売上本数「2,120万本」、売上金額「1,575億1,600万円」という、とんでもない売上数値となっています。

作品としての完成度も素晴らしく、サンブレイクリリース後も定期的に遊びたくなる中毒性のあるタイトルですが、国内1億2千万から全世界78億の市場ターゲットへ(*実際の発売国は絞られます)シフトされたのが大きいかと思われます。

カプコン:2023年3月決算発表&過去最高益:1億2千万より78億のターゲット
タイトル 機種 売上本数
MHP3 PSP 487万
MHP2G PSP 422万
MH4 3DS 359万
MHW PS4 350万
MHX 3DS 283万
情報引用元: 「あちこちデータ」様

国内売上のみに絞った歴代モンハンタイトルの売り上げTOP5は上記のようになります。国内売上部門歴代1位は「モンハンポータブル3rd」です。サンブレイクでも直近アプデで同タイトルのラスボス(アマツマガツチ)が登場した作品ですね(⑅•ᴗ•⑅)♪

モンハンと言えばポータブルゲームというイメージ付く程、どこでも持ち寄って一狩りできるポータブル需要は高いものとなっていました。ですが、そんな国内で十分に成功を収めたポータブル路線から据置一本に移しつつ、世界シェアに切り替えたのは英断と言えるのではないでしょうか。

タイトル 機種 売上本数
Minecraft マルチ 2億3800万
グランド・セフト・オートV マルチ 1億7500万
テトリス
(E・A)
マルチ 1億
情報引用元: 「あちこちデータ」様

因みに、こちらは「全世界の歴代ゲーム売上本数TOP3」タイトルになります。

売上本数「2億」!!!

そんな全世界歴代ゲーム売上第1位は皆さんご存じ「マインクラフト」で、今や子供たちの教育の場にも導入される程の社会的認知度を確立されたゲームになります。
教育の場では創造力の育成はもちろん「MakeCode」「Python」「Tynker」といったプログラム言語を小さい頃から習得できるカリキュラムになっています。

最初はフィールドに放り出されて、チュートリアルもほとんどないところから開始となりますが、やればやる程その魅力に引き込まれ、無限に時間を吸われるタイプ(誉め言葉)のゲームです。いわゆるサンドボックス系(箱庭系)と呼ばれるジャンルのゲームで過去にめちゃくちゃハマりましたが、今でもゲーム実況者さんたちの中でも人気の高い配信タイトルの1つです(⑅•ᴗ•⑅)♪

話題がゲームタイトルの売り上げランキングに逸れてしまいましたが、続いて世界市場へのシフト以外の面について見ていきます。

カプコン:2023年3月決算発表&過去最高益3年目タイトルは低単価回収

当社では2021年以降、「発売から3年が過ぎたタイトルもしっかり売っていこう」という目標を立てて、そちらもしっかり遂行してきました。デジタル版が主流になる以前は、店舗でパッケージ版を売ってもらう形が主流でしたが、そうなると棚の効率を考えて、半年で売り切れるくらいの本数しか出荷できず、ゲーム会社としては売りたくても売れない状況が続いていたんです。それがここ数年で、「デジタルストアでの購入」が一般的なものとなって。

デジタルの場でなら自分たちの判断で、発売から3年が経ったタイトルでも販売できるので、「それらのタイトルもしっかり売っていこう」となり、いまにいたります。3年の理由は、当社における開発の投資回収期間は2年程度が目安で、3年目以降のタイトルは、低単価で販売してもメリットがあるからです。こうした取り組みは今後も力を入れて継続していきます。

情報引用元: 「ファミ通」様

こちらはファミ通さんVIPインタビューで掲載されたカプコン社長「辻本春弘」さん(良三さんのお兄さん)コメントの抜粋です。

発売後の売れ行き低迷で値段を下げるタイトルは「ワゴンセール」といった呼ばれ方をします。カプコンさんの人気タイトルも発売後すぐにセール特化となることも多いですが、こちらについては「開発の投資回収期間は2年目安」という指標があり、投資回収ができた後も「3年目以降の低単価販売回収メリットがある」ため50%とか70%などの破格セールになるようです。

今年(2023年)1月発売のモンハンライズ(本編/PS版)が3月にはロープライスになったのは、スイッチ版発売が「2021年3月」でそこから2年経過で開発投資の回収目途が経ったからかと思われます。
ただ、プラットフォーム移行といってもそれなりに開発コストがかかっているかと思いますが、2か月のコストダウンは早い印象はありました。モンハンやバイオシリーズなどネームバリューのあるタイトルですと短期間でのミリオンヒットが約束されている感がありますので、投資回収期間は他タイトルよりも短いのかもしれません。

すぐ安くなるなら購入は少し待った方が良い?

と思われる方も多いかもしれません。
実際PS版はもちろん、スイッチ版サンブレイクも1年どころか数か月でコストダウンとなっていました。

であれば、ちょっと待って買った方が得策と思うところですが、モンハンなどのMOタイトルは時間の経過でマルチでも人が集まらないといった、いわゆる過疎化現象が発生するため、ソロ専の方は別として、マルチでみんなでワイワイ遊びたいと考えられている方は、なるべくリリース後早いタイミング購入された方が良かったりもします。

また、人気のゲーム実況者さんも旬なゲームは旬な時期にプレイされることも多いため、みんなが盛り上がってる時にその盛り上がりを共感できるという意味でも理にかなっています。数回に渡る大型アップデートも最後にまとめてやった方が実際効率が良いのですが「次はどのモンスターがでるんだろう」みたいなアップデート毎のワクワク感をSNSなどを通じて皆で共有できるのも早期購入のメリットかもしれません(⑅•ᴗ•⑅)♪

カプコン:2023年3月決算発表&過去最高益サンブレイク購入本数など

サンブレイクamiibo重ね着「龍公礼装」:ジオラマセットの組み立て サンブレイクamiibo重ね着「龍公礼装」:ジオラマセットの組み立て
商品名 購入価格(税込)
サンブレイク:SW版
(DXエディション+ジオラマセット)
13,580円
サンブレイク:SW版
(ダウンロードカード)
4,990円
サンブレイク:PS5版
(ダウンロード)
3,990円
サンブレイク:DLCパック5 1,400円
サンブレイク:DLCパック6 3,000円
サンブレイク:DLCパック7 2,500円
サンブレイク:DLCパック8 2,500円
サンブレイク:DLCパック9 2,500円
サンブレイク:DLCパック10 1,800円
追加重ね着武器パック
(「ロストコード」14種)
1,400円
追加重ね着武器パック
(「ぬいぐるみ」14種)
1,400円
合計:39,060円

最後におまけで、今回はこの「サンブレイク」という1タイトルでどれだけ出費(売上貢献?)したのかなと気になったので、サンブレイク部分のみで使用した金額をまとめてみました(⑅•ᴗ•⑅)♪
(※ゲーム機本体など非カプコンさん利益のものは除外します)

ソフトだけでスイッチ2本、PS5版1本と3本購入し、有料DLCもアップデート毎に全種購入し合計「39,060」という結果になりました。

この他「❶横須賀ARスタンプラリー(2回)」「❷狩猟音楽祭(ハンターシート)」「❸ミュージックライブ百竜ノ響宴」の他、❹関連グッズ多数購入を含めるともっと金額はいってるかも。

正にカプコンさん(サンブレイク)という名の「推しの子」状態です。同じソフト複数購入は実況者さんなどを除くと少数派かもですが、裏を返すと4万程で数千時間と遊べたと考えると実際安いのかなと思えるところもあります。

詰まるところ、これは次期作への「先行投資」ですね…と、言い聞かせてます(*◕ᴗ◕*)。実際、クリエイティブスタジオ増設など皆さんが購入に充てられた金額の一部は既に技術投資などにも回されています。こういう投資は次回作への期待と躍進にもつながるためC側(コンシューマー側)からみて嬉しいニュースだったりもします(*´︶`*)♪:*°

2024年は「モンハン20周年」の年でもあり、恐らくモンハン新作タイトルも続々とリリースされると思いますので楽しみにしたいと思います(୨୧ ❛ᴗ❛)✧

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